部下に対して、思ったように動いてくれないと悩んだり、イライラしてストレスを感じたりした経験はありませんか?
この本はそんな時に出会いました。
出会いのきっかけは会社から推薦されていたことで、今の自分にピッタリだと思いとすぐに購入しました。
ジャンルとしてはコーチングですが、同じ悩みを抱える方に読んでいただくきっかけとなれば幸いです。
筆者はどんな人?
この本の筆者は大学卒業後、ケンタッキーフライドチキンこと日本KFCホールディングス(株)に入社し、現場をバリバリこなしたのち、30年近く人材育成コーチとして活躍された方です。
彼はその中でコーチング技術の指導を通じ、部下が自発的に考えて行動する、という企業文化の形成に大きく貢献しました。
また同社では人材のことを、人財と表記し、なりより人が大切であると考えています。
その結果離職率は同業他社と比較して低くなっています。
社員からすれば、会社から大事にされているな、という実感があれば辞めないで仕事を続けたいですよね。
本書の構成について
本を開くとまず、あなたはどのタイプのリーダー?という自己分析テストがあり、下記のA~Eの5タイプに診断されます。
Aタイプ 自分のやり方にこだわりすぎるリーダー
Bタイプ 部下に対し厳しさが全面に出てしまうリーダー
Cタイプ 部下にやさしすぎるリーダー
Dタイプ 短期的な結果を大切にするリーダー
Eタイプ 部下に上から目線のリーダー
自分のタイプがわかったら、どこの章を読めばよいかオススメを教えてくれます。
章の構成は以下のとおり。
第1章 あなたの部下は、なぜ動かないのか?
第2章 部下を動かすためにリーダーがやるべき7原則
第3章 部下が成長する“ほめ方”
第4章 部下が成長する“叱り方”
第5章 チーム力を上げる部下のまとめ方
第6章 リーダーの最大の仕事は未来のリーダーをつくること
ちなみに私はAタイプで、1章と2章をオススメされました。
何も考えず前から順に読んでいくのがオススメ
タイプに応じてオススメの章が示されますが、気にせず前から順に読んでいきましょう。
「自分はできている、関係ないかな。」と思った章も新たな気づきもあるでしょう。
コーチングが中心の本なので、どの業種でも通用しますし、すべて読むことで理想のリーダーに近づくことができる内容となっています。
コーチング入門として良書
コーチングというと難しいイメージを持つ方もいると思いますが、本書はわかりやすく簡単な言葉で、実例を挙げながら書いてあるのでコーチング初心者でも十分理解できます。
またコーチングとは、相手に自分で考えて行動してもらうこと、であるので部下だけではなく、お子さんの教育にも使うことができます。
コーチングの勉強を始めようかな、と考えている方はぜひ、身近で親しみやすい本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。