食事には要注意
介護を必要としている人は、噛む・飲むの動作が難しくなります。噛む力が弱くなると、食欲は出ません。飲む力がなかったら、水分を上手く取り入れることも厳しくなるでしょう。
どんな立場の人であっても、食事は生きるための基本です。介護を受けている人にとっての食事は、生命線そのもの。そこで介護を必要としている人の食事について、ご紹介します。
噛む対策
人間の噛む力はかなりのもので、体重40kgの人であれば40kgの力があります。40kgの噛む力があれば、せんべいやピーナツを噛み砕くのは簡単です。しかし年齢を重ねて歯が抜けてしまうと、噛む力は激減。口周りの筋肉も衰えてしまうと、大きく切られた野菜を飲み込むのも難しくなるでしょう。
介護食として出す際には、噛む力の低下を十分に考慮しなければいけません。猛烈に固い食材の場合は、細かく刻み食べやすくします。蒸したり煮たりするなどをして、ある程度柔らかくもしておきましょう。
飲み込む対策
問題は飲み込む力です。噛む力が強い人でも、飲み込む力が弱くなれば大変です。下手をすれば気管に食べ物が入り、命に関わります。
飲み込む力が弱まっているのなら、パサつく食べ物は極力控えるようにしましょう。パサついた食べ物は口に残りやすく、誤飲を引き起こしてしまいます。介護を受けている人にとっての誤飲は、大変どころでは済まされません。とろみをつけるなどをして、パサつきを抑え込むようにして下さい。
病状に合わせる
忘れてはいけないのは、本人の病状です。たとえば糖尿病を患っているのならば、糖質に要注意です。栄養があるからと野菜ジュースをすすめるのは、ご法度。野菜ジュースは確かに栄養があるものの、糖質量は多くなっています。野菜を食べるのならば、飲み込みやすいように工夫を加えたものを選ぶようにしましょう。
最近は介護を受けている人のために、介護弁当を提供している所も増えてきました。足利市の介護弁当のように地方都市でも盛んに提供されているので、検討だけしてみても悪くはないでしょう。