防水工事はかなり難しい
防水工事を頼む際に、業者側から説明が入るかと思います。業者によっては、かなり丁寧な説明が入るでしょう。しかしどんなに丁寧に説明されたところで、ちんぷんかんぷん状態になるのがオチ。専門用語乱れ咲き状態になるので、訳がわからないまま工事に入ってしまいます。
そこで多くの業者が採用している「ウレタン防水工事」を例に、どういうプロセスで工事が進められるのかをご紹介。東京で防水工事を行っている業者が進めている方法を取り上げますが、基本的にはどこの業者も変わりないはずです。
密着工法
ベランダの防水工事であれば、密着工法と呼ばれる方法が取られるでしょう。工期は3日ほどで、値段も安いです。
まずは高圧洗浄でベランダを綺麗にします。ベランダを綺麗にすることにより、後で使う防水材が定着しやすいようにするためです。ベランダが綺麗になったら、次に接着剤を使います。「接着剤を使う?」と頭をかしげるでしょうが、防水材を上手く定着させるために必要な工程。また、工作で使う接着剤とは別物になります。接着剤が塗り終わったら、いよいよ防水材の登場。防水材が塗り終わった後はトップコートを塗って完成です。トップコートは防水材の劣化を防いでくれるので、長持ちします。
メッシュ工法と通気緩衝工法
次に紹介するのは、メッシュ工法です。工期は1周間前後。高圧洗浄で綺麗にして接着剤を塗るまでの工程は、密着工法と同じ。違うのは、メッシュシート(補強布)を使うことです。補強布を使用することにより強度が増し、雨風だけでなく耐震性も向上。補強布の上に防水材を塗り、防水材の上にトップコートを塗って完成です。
マンションや築年数が経っている建物ならば、通気緩衝工法が用いられます。工期は1ヶ月~2ヶ月。使用するのは、通気緩衝シートと脱気筒です。通気緩衝シートは湿気や水分を逃します。逃された水分や湿気は、脱気筒を通って外へと逃します。
防水工事は業者としっかり話し合ってから
どういう方法で防水工事が進められるかは、状況によるとしか言いようがありません。
納得するまで、業者としっかり話し合うようにして下さい。