酪農は牛に対する虐待!?真実はいかに?

酪農は牛に対する虐待!?真実はいかに?

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酪農は牛に対して酷いことをしているのか?

酪農という名目で牛を繋ぎ、搾乳する行為は許されないと考えている方もいらっしゃるかもしれません。生まれてすぐに母子が離れ離れ。牛を奴隷扱いしているのではないかと思うと、怒りも出てくるでしょう。
人の考えは、人それぞれです。動物を虐待するのは、絶対に許されるものではありません。しかし酪農に関しては、虐待とは言えないのです。

自由気まま過ぎる牛達

「牛が繋がれて可哀想」という声は、動物好きなら誰しもが持つ感情でしょう。ただ酪農家の中には、広々とした牧場で育てている所もあります。昼間は放牧で夜間は畜舎という所も、少なくありません。熊本で酪農を営むある牧場の場合、牛舎で牛を育てているも全くつながっていません。牛本人ならぬ本牛が希望すれば、牛舎を歩くことも可能。
「牛を奴隷にしている」という声もあるでしょうが、問題ございません。そもそも牛にストレスがかかると、牛乳そのものの味が落ちてしまいます。酪農家は牛にストレスがかからないように、最大限に配慮。環境もしっかり整えた上で、牛を育てているのです。

牛の命と尊厳を守る

「牛から牛乳をとるのは残酷」という声もあるでしょうが、実際は逆です。搾乳することにより、牛はリラックス状態となります。もし本当に搾乳が辛いものならば、暴れるのは必須。悲痛な鳴き声の1つ2つも挙げるでしょう。そもそも牛から牛乳をとらなければ、病気になる恐れがあります。
また母牛と仔牛を離れ離れにするのも、理由があります。生まれたての仔牛は、母の乳を求めます。牛の大きさはかなりのものになり、万が一仔牛にのしかかったら大変どころでは済まされません。仔牛の命を守るために、敢えて離しているのです。

動物虐待は絶対に駄目

繰り返しになりますが、動物虐待は絶対に許される行為ではありません。もちろん、虐待を推奨しているものでもありません。
ただ酪農に関する知識があれば、虐待ではないことが分かるはずです。寧ろ「お牛様」と言わんばかりに、丁重に扱っていることが分かるでしょう。女王様のように育てた牛からは、最高の牛乳がとれるのです。