最近は資産運用の一環で不動産投資に手を広げる人がいます。ですが、まだまだ一部の人ですよね。基本的に一般人が購入する不動産というのは、自分たち家族が住むための住宅であることが多いと思います。そして、多くの人にとっては一生で最も高い買い物が住宅であり、数年、数十年単位でローンを組んで購入するものです。だから、もしも購入するのなら慎重に選びたいのですが、如何せん、自分の中にノウハウがありません。そこで、今回は東京の不動産について都内に一戸建て住宅を買うなら、という前提で相場を調べてみます。
まず、住宅は大きく分けて建物と土地から構成されます。建物はメーカーによって、モデルによって千差万別ですから、正直に言って想定が難しいところです。同程度の大きさでも、1棟1千万円を切るローコストメーカーもあれば、1億円近い高級住宅もあります。今回は土地の話に終始しましょう。
地域によって大きな差
土地の面積は地方なら50坪ぐらいあっても良いでしょうが、都内では予算的にもう少し小さい想定で30~40坪としましょう。不動産情報サイト「SUUMO」によると、駅からの徒歩距離を限定しない条件下で最も高額なのは港区の750万円/坪です。40坪なら3億円ですね。よほどの大富豪じゃないと難しそうです。以下、1坪300万~400万円台は高い順に渋谷区、文京区、目黒区、200万円台が台東区、荒川区、北区、品川区、江東区、世田谷区、豊島区と続きます。最も安いのはあきるの市で33万円です。
もっとも、同じ区内でも街によって相場は違いますし、駅から近いか遠いか、大きな通りに面しているかどうか、などの条件によって価格は大きく異なります。上記の数字はSUUMOが取引事例を基に独自に算出したそうで、あくまで目安として捉えた方が良さそうです。価格の高い地域で30坪の土地を購入すると、平気で数千万円になります。土地代をせいぜい3千万円ぐらいに落ち着けようと思うと、30坪なら100万円台の土地に手が出せそうです。それが苦しければ分譲マンションにすべきでしょうか。マンションなら駅近でも割安で購入できますから。どういった条件の場所に住みたいかを考え、幾らならどこに住めるかを調べ、一戸建てか分譲マンションかを考えるのが現実的でしょうか。