今月行われる予定のユネスコ世界遺産委員会において、「奄美・沖縄」が世界遺産として登録が決定される見通しです。
「奄美・沖縄」が世界遺産登録されると日本では24件目となります。
日本国内の世界遺産は1993年に初めて登録された「法隆寺地域の仏教建造物」をはじめ、19件の文化遺産と4件の自然遺産が登録されています。
今回5件目の自然遺産となるわけですが、日本には後世に伝えていかなければならない世界遺産がこんなにもたくさんある、素晴らしい国だということを改めて知りました。
長崎平戸の世界遺産
2018年に世界遺産として登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、他の文化遺産と少し趣が異なります。
日本ではフランシスコ・ザビエルが平戸でキリスト教の布教を始めたことから、長崎には多くのキリスト教信者がいました。
江戸時代に鎖国政策をとった幕府はキリスト教を禁じ、改宗しないものには拷問や処刑を与えるなど弾圧が加えられました。
キリスト教信者たちは潜伏キリシタンとして、開国までの250年間ひそかに信仰を続けてきたのです。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、当時のキリシタンがどのように潜伏し、信仰していたのかがわかる12のスポットが登録されています。
平戸の神社もこの世界遺産の一つで、隠れキリシタンたちは神社へのお参りを装い、神社に隠し造った祠でキリストに祈りをささげていたのです。
この時代のキリシタンに思いを馳せながら、12のスポットを巡ってみるのも良いですね。