他人事ではない認知症

他人事ではない認知症

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医療が発達し、高齢化が進む現在、認知症患者の数も増えています。

身近に認知症患者がおられる方も、実際に認知症の介護をされた方も多くいらっしゃることでしょう。

祖母も認知症で、初期の段階では神戸市にある認知症対応型通所介護施設に通い、最後はグループホームで過ごしました。

一緒に暮らしていたわけではないので、介護を経験したわけではありませんが、家族は大変だったようです。

認知症の症状(物忘れ)

認知症の代表的な症状としては、物忘れがあげられますが、高齢になると多かれ少なかれ物忘れが多くなります。

しかし、老化による物忘れと認知症とは全く別物だそうです。

脳の老化による物忘れは一時的なもので、ヒントを与えられれば思い出しますが、認知症によるものは、体験したことを丸ごと忘れてしまいます。

古い記憶は残っていることが多いのですが、新しい記憶が残らないのが特徴です。

認知症の症状(被害妄想)

認知症と気付くきっかけとなるのが被害妄想です。

物忘れから探し物が見つからないとき、誰かに盗られたと言い出します。

さいふを盗られた、ネックレスを盗られた、果てには入れ歯を盗られたなどと訴えます。

さらには、介護にあたっている家族や、いつもお世話になっている親しい方を犯人にしてしまいます。

被害妄想は、不安からくる自己防衛本能が働くためにおこるようです。

対処法としては否定せず、一緒に探してあげたり、攻撃された方は一時距離を置いたりして、不安や興奮を取り除いてあげることが必要です。