子育て中の親御さんなら皆さんなら共感していただけると思いますが、自分の子供が社会人になってから、きちんとお金を稼いで自分の力で生きていけるかどうか心配ですよね。
そんな悩みを持ったときに、ちょうど良い読み物が「わが子を『メシが食える大人』に育てる」です。
とくに参考となるポイントをご紹介しますので、ぜひご覧くださいね。
食えない予兆は、子供の頃に表れる
人間が、自分の力でメシが食えるか否かが問われるのは社会人になってからですが、この本では、食えない予兆は子供の頃から表れると説明しています。
例えば、算数の文章問題を出されたあと、少しは考えるのですが、そのあと「これは足し算で解くの?」とか「これは掛け算で解くの?」と先生に尋ねてくるのです。
すぐに誰かに助け舟を求めてしまったり、自分で考えることをすぐに止めてしまう子供からは、食えない予兆を感じるべきだとこの本では説明しています。
それは、そうですね。
自分の子供がすぐに思考停止に陥るようであれば「これは、まずい」と思ってしまいますよね。
メシを食っていける大人の基礎力
この本では、メシを食っていける大人の基礎力として「自分の考えを的確に相手に伝える力」や「自分で考える力」、「自分で想像する力」、さらに「試そうとする力」や「やり抜く力」を挙げています。
言われてみれば、その通りですよね。
自分自身、商社マンとして生きていける要因として、この5つはすべて当てはまると感じます。
この本では、これらの基礎力を子供につけさせるために親がすべきことも挙げています。
それは「子供が親に何かを話そうとするときは、きちんと親は聞くこと」や「親は自分の考えを子供に押し付けないこと」、さらには「日常生活のささいな疑問点について、親子で話し合う習慣をつけること」、「現実社会には簡単な正解はないことを、伝えること」です。
こうして列挙されると、ふだん逆の行動を子供に対してとっているかもしれないと思ってしまい、恥ずかしくなってしまう親御さんもいるかもしれませんね。
とくに、ガミガミと自分の考えを子供に押し付けていたことは、私にもあります。
反省ですね。
しかし、これらの基礎力は、ぜひ自分の子供に身につけてもらいたいと思いますね。
まとめ
子供の仕事は、学校での勉強となります。
しかし、この本を読んだことで、子供が安易に方程式を丸暗記したり、回答を効率的に覚えさせようとするのは間違いだと思いましたね。
むしろ、テストや練習問題を解くときに、自分の力でしつこく好奇心を持って考え抜くことや、しつこいくらいやり抜くことに専念させたほうが、社会人になってから自分で金を稼いで、自分で生き抜くことができるはずだと思いましたよ。
自分の子供には、世の中は自分の思い通りにはならないということを前提に、考える力や、好奇心を持つことや、やり抜く力を身につけさせたいと思った次第です。